アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

特定の部位に強いかゆみや発赤が現れるアトピー性皮膚炎。子どもに多い疾患ですが、大人のアトピーも増えています。

[主な症状]皮膚の発赤、かゆみ・首後ろの黒ずみ・関節部のかぶれ、かゆみ

高校生になって突然、アトピーを発症。おしゃれも制限されてつらいです。大人のアトピーは治るのでしょうか?

ドクター似顔絵

正直、大人のアトピーの根治は難しいのが事実ですが、薬を使ってコントロールすることは可能です。

アトピー性皮膚炎の炎症は、ステロイドを上手に使えば緩和できます。皮膚表面は凹凸があり、薄くのばすと凹部分にだけ薬がたまってしまいます。十分な厚みをもって塗ってはじめて、炎症が起きている凸部分にも薬が行き届くのです。

肌ケアイラスト
チェック1

皮膚の汚れを取り、清潔に。ただし洗い過ぎに注意!

ホコリや花粉など肌についた汚れはアレルゲンとなるためしっかり洗い落とすことが大切です。ただし、日に何度もお風呂に入るなどの過度な清潔は肌を乾燥させ、バリア機能を壊してしまう結果に。若年層のアトピー増加の一因は清潔志向にあるともいわれています。清潔にしつつも、洗い過ぎに注意しましょう。

チェック2

保湿ケアで、肌を乾燥させない

汚れを取った後は保湿ケアで肌のバリア機能をアップさせましょう。アトピー性皮膚炎の皮膚はバリア機能が低下しています。保湿効果の高い成分「ヘパリン類似物質」などが配合されたスキンケア製品を顔や全身にくまなく塗布しましょう。

肌ケアイラスト
先生イラスト

違うアトピー肌に乾燥は大敵。石けんは使わないほうがよい

皮膚には様々な菌が常在していますが、乾燥や炎症を起こすと、黄色ブドウ球菌が発生し、じくじくとした炎症が起こります。この時の膿(うみ)などは菌と共に石けんで洗い流すことが治療の第一歩。保湿成分入りの石けんなどで洗い流しましょう。

違うステロイドは使わないほうがよい

ステロイドとは副腎皮質ホルモンで、皮膚の炎症を抑える働きがあります。過剰な使用は副腎皮質の機能低下を招きますが、適量の使用は副作用も少なく効果が高い薬。医師の指示に従って正しく使用しましょう。