心も体もかなり疲れているようですね。鬱っぽい、意欲がわかない、頭痛やめまいがする、肩こりが辛い、胃が痛む、下痢や便秘を繰り返すなど、はっきりしない不定愁訴のような症状が続いているのではないでしょうか?これは体と心から発せられた注意信号です。早めに内科を受診して病気がないかどうか確かめ、異常が見つからない場合は心療内科で専門医に相談しましょう。
まず、肩の力を抜いて心と体を十分に休ませてあげることが大切です。日常では3度の食事と睡眠を規則正しくとり、軽く汗ばむくらいの運度を習慣にして体調を整えましょう。心療内科では心の不調のある人に対して、精神安定剤や抗不安薬などによる治療と、カウンセリングや自律訓練法などによる心理療法を行っています。症状によっては漢方薬が有効なこともあるので、医師に相談を。いずれにしても早めの対処が大切なので、一人で思い悩まずに気軽に受診してください。
1972年東北大学医学部卒業後、東北大学心療内科助手、呉羽病院心療内科部長、梅田病院院長、横浜労災病院心療内科部長を経て、現職。専門は心身医学と産業医学。