あなたは、かぜの症状を感じていないようですね。今後も、健康に留意し、快適に過ごしましょう。かぜと呼ばれる症状は、ウイルス感染が原因のことがほとんどです。軽い症状だと、鼻水、のどの痛みなどが起こります。体力が低下していると感染から発病しやすいので、体力、抵抗力の維持にも注意をしていきましょう。
かぜ症候群は、原因となるウイルスや細菌の違い、それらが感染した場所によって、症状が多少異なります。一般的には、ウイルスや細菌が鼻に入り、鼻やのどの粘膜で増殖して炎症を起こします。炎症が鼻の粘膜で起きると、鼻水や鼻づまりの症状が見られます。また、炎症がのどから気管支まで達すると声がかすれたり、咳や痰などの症状が出ます。
ウイルス感染を予防するには、手洗い・うがいを習慣化し、栄養バランスのよい食生活をするよう心がけることが一番。定期的な運動もよいことです。
1971年東京慈恵会医科大学医学部専門課程卒業、同小児科。WHO西太平洋地域事務局伝染性疾患予防対策課課長、国立感染症研究所感染症情報センターセンター長などを経て、2012年より現職。新型コロナウイルス感染症対策分科会構成員も務める。