あなたの食生活には改善すべき点がいくつかあるようです。一般に、外食が多い人やお酒をよく飲む人などは、栄養バランスが悪くなりやすく、脂質が過剰になりがち。つい間食をしてしまうという人も、知らず知らずのうちに脂質を摂り過ぎている可能性が高いので注意してください。食生活を中心に、生活習慣全体を見直してみましょう。
外食や市販の弁当、できあいの惣菜などは、総じて脂質が多く、塩分の摂り過ぎにもつながりやすいので、生活習慣病予防の面からは、できるだけ利用頻度を減らしたいものです。とくに、天ぷらやフライなどの揚げ物を摂ると、1日の脂質摂取量の目安を一挙にオーバーしてしまうので、メニュー選びに注意してください。また、お酒のつまみに好まれるチーズやナッツ類、魚の内臓や魚卵なども高脂質の食品なので、摂り過ぎないようにしましょう。逆に、低エネルギーで、脂質の吸収を抑える食物繊維を多く含む野菜類、豆類、海藻類、きのこ類などは、積極的に摂っていただきたい食品です。おやつが欲しいときは、バターやクリームを使ったケーキ類やスナック菓子より、和菓子や果物を摂るようにすると、脂質の摂取量が抑えられます。ただし、量はほどほどに、をお忘れなく。
管理栄養士。1983年女子栄養大学卒業。’96年虎の門病院栄養部第5科長を経て部長。’02年東北大学大学院医学系研究科修士課程修了。日本病態栄養学会常任理事、日本臨床栄養学会評議員、(社)日本栄養士会副会長などを務める。