現在のところ、女性ホルモンの働きは順調のようです。今の状態をキープできるように、この先も生活習慣に気をつけていきましょう。ただし、とくに気になる症状がなくても、健康を過信するのは禁物。年齢とともに子宮や卵巣の病気も増えてきます。30歳を過ぎたら、毎年の健康診断の際に婦人科の検診も受けるようにしましょう。
一般に、更年期(40代半ば~50代半ば)が近づくとホルモンバランスが不安定になりやすく、20~30代は比較的安定しています。この時期でも環境の変化やストレスなどが原因で、一時的に月経が不順になったり、月経に伴う症状が強くなったりすることはよくありますが、すぐに回復する場合はあまり心配ありません。その代わり、軽い症状でも長引く場合は、きちんと病院を受診して原因を確かめるようにしましょう。
産婦人科医。筑波大学医学専門学群卒業。国立国際医療センター、東京都職員共済組合青山病院、NTT東日本関東病院、ふれあい横浜ホスピタル、神奈川県立汐見台病院産婦人科産科副科長、医療法人倖生会身原病院を経て、現在 神奈川県立足柄上病院産婦人科非常勤医師。2018年より公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター研究員。『パワポ月経授業』(少年写真新聞社)、『13歳からの「恋とからだ」ノート』(新講社)、『保健体育のおさらい』(自由国民社)など著書多数。