あなたのものもらい危険度は、やや高め。日ごろから何となく目の不快症状を感じている人も多いことでしょう。目そのものに何かトラブルがないか、また、体の抵抗力が落ちていないかどうか確認しましょう。目が乾いて目の表面の角膜に傷がついている「ドライアイ」も、ものもらいを引き起こしやすくする要因です。コンタクトレンズ使用者に多いので、特に注意してください。
涙は目の雑菌を洗い流す働きをしていますが、目が乾くとこうした目のバリア機能が落ちてしまうため、感染を起こしやすくなります。コンタクトレンズを使っている人以外に、長時間のパソコン作業をする人や、糖尿病やリウマチ性の疾患がある人も要注意です。コンタクトレンズは取り扱い方法を守り、いつも清潔なレンズを使うようにして、パソコン操作や細かい作業をするときは、意識的にまばたきを多くし、1時間に5分以上は休憩をとるようにしましょう。また、定期的に目の検査を受けることも大切です。
1984年順天堂大学医学部卒業後、京都府立医科大学大学院へ進み、医学博士、眼科専門医を取得。順天堂大学眼科学教室助手、ロチェスター大学(米国)、東京警察病院眼科副医長などを経て現職。順天堂大学眼科学教室非常勤講師、日本コンタクトレンズ学会常任理事。専門はコンタクトレンズ、角膜疾患(円錐角膜、ドライアイなど)。