あなたの腸の調子はまずまず。下痢や腹痛の悩みはあまりないようですが、いつもお腹スッキリ、快食快便とは言えないようですね。食べ過ぎ、飲み過ぎ、不規則な食事、過労、ストレス、運動不足など、腸に負担をかける生活習慣がないかどうか、見直してみましょう。性格的にストレスをため込みやすい人は、意識的にリラックスできる時間をつくるようにしましょう。
食事の内容では、野菜、果物、海藻、きのこ類、玄米など食物繊維の多い食品の摂取が1つのポイントです。食物繊維は腸の働きを整え、ほどよい硬さの便をつくるのに役立つので、下痢ぎみの人にも便秘ぎみの人にも欠かせません。几帳面な人や責任感の強い人は、知らず知らずにストレスをため込んでしまいがちなので注意しましょう。ストレス解消には、軽い運動やぬるめの湯にゆっくりつかる入浴などがおすすめ。特に日の終わりの入浴は、心身共にリフレッシュさせてくれます。
筑波大学医学専門学群卒業後、東京大学医学部心療内科を経て、1986年から東急病院に勤務。その後、同病院心療内科医長兼現職に就任。専門は心身医学、産業医学、森田療法。日本心身医学会専門医。著書に『過敏性腸症候群の治し方がわかる本』(主婦と生活社)など。