夏かぜの知識を○×でチェック!女性のからだと夏かぜ

夏は湿気や暑さ、冷房による冷えなどから、体調を崩しやすい季節。この時期にかぜをよくひくという人も多いのではないでしょうか。夏かぜの特徴やケア法を確認し、夏を元気に乗り切る知識を身につけましょう。

女性ホルモンの影響で免疫力が下がると、夏かぜにかかりやすくなることも

女性の心身の健康は、女性ホルモンによって左右されます。女性ホルモンの分泌(ぶんぴつ)のバランスが変わることで免疫力が下がり、かぜなどに感染しやすくなる時期があります。特に注意が必要なのが、月経中。また更年期もホルモンバランスが乱れ、抵抗力が落ちます。これらの時期は特に無理をせず、栄養と休養をしっかりとりましょう。

女性は冷房の冷えにもご用心。夏は「足浴(そくよく)」がおすすめ!

冷房による冷えも自律神経を乱し、免疫力を下げます。一般的に脂肪量の多い女性の体は、一度冷えると温まりにくいもの。しかし、薄着で冷房に当たるなど無自覚に冷えを蓄積している人が少なくありません。冷えの解消には入浴が有効ですが、暑くて湯船に浸かりたくない時におすすめなのが「足浴」。足の血行をよくして効率よく全身を温められます。

女性は冷房の冷えにもご用心。夏は「足浴(そくよく)」がおすすめ!

知っておきたい、夏かぜの知識 ○×チェック!

夏かぜは身近な病気だからこそ、セルフケアも自己流になりがちです。気づけば、よかれと思ってやっていたことが実は逆効果だった……なんてことにもなりかねません。 「○×チェック」で、夏かぜのセルフケアの知識をアップデートしましょう。


【Q1】 夏かぜの原因ウイルスは冬のかぜと同じだ。 ○か×か?

答え → × 「夏と冬では流行するウイルスの種類が異なります」

インフルエンザなどの低温乾燥を好むウイルスが繁殖しやすい冬と異なり、夏は、高温多湿を好むウイルスが活発になります。主な夏かぜの原因ウイルスは、アデノウイルスやエンテロウイルス。発熱を伴い、主にのどの痛みや咳、下痢などの胃腸障害が現れやすいのが、夏かぜの特徴です。

※近年は冷房の使用で夏でも低温乾燥になることから、冬に流行するウイルスが夏に活動することもあります。


【Q2】 下痢をしたので水分摂取は控えた。 ○か×か?

答え → × 「下痢の時にはしっかり水分を摂りましょう」

下痢の症状を止めるために水分を控えるのは絶対にダメ。下痢になると体内の水分が大量に失われ、脱水症状を起こしやすくなります。のどが渇かなくても、2時間ごとにコップ1杯など、定期的に水分を摂りましょう。水分と共に塩分などの電解質(イオン)も失われるので、スポーツドリンクなどのイオン飲料がおすすめ。お腹を冷やさないよう、常温で飲むのが鉄則です。

下痢の時にはしっかり水分を摂りましょう

【Q3】 のどあめは夏かぜには効果がない。 ○か×か?

答え → × 「のどの痛みには薬用のどあめが有効です」

夏は、のどかぜが流行しやすい季節。低温乾燥を好むウイルスが活発になる冬は、のどを潤すためにのどあめが有効ですが、のどで繁殖するウイルスが流行しやすい夏は、うがい薬成分「CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)」など、のどを殺菌して炎症を鎮める成分を含む薬用のどあめが効果的です。上手に活用しましょう。


【Q4】 ドリンク剤とかぜ薬を同時にのんだ。 ○か×か?

答え → ○ 「ドリンク剤とかぜ薬の成分が重複していなければOK」

疲労回復に効果のあるビタミンやタウリンが配合されているドリンク剤は、かぜによって低下した体力を補い、体調の回復を助けてくれます。ほとんどのかぜ薬にはカフェインが含まれているので、ドリンク剤はノンカフェインタイプがおすすめ。「薬やドリンク剤をのんでいるから大丈夫」と思わず、しっかり休養をとることも忘れずに。

ドリンク剤

【Q5】 総合感冒薬と咳止めの2種類の薬をのんだ。 ○か×か?

答え → × 「自己判断で複数の薬を服用してはいけません」

症状ごとに複数の薬を服用すると、効きめを打ち消し合ったり、強め合ったりする場合があります。自己判断で服用せず、薬剤師に相談しましょう。症状がはっきりしないかぜのひき始めや、のどの痛み、咳、発熱など複数の症状がある場合は、総合感冒薬を選ぶとよいでしょう。

自己判断で複数の薬を服用してはいけません

【Q6】 かぜっぽいなと感じたので、すぐに薬をのんだ。○か×か?

答え → ○ 「かぜ薬は症状の出始めにのむことが肝心」

かぜ薬の役割は、ウイルスの退治ではなく、熱や咳などの症状を抑えること。症状が出始めたらすぐに服用することで体力の消耗が防げ、体に備わっている免疫力によって、早期回復が望めます。「かぜかな」と思ったら、早めに服用するとよいでしょう。3、4日経っても症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。妊娠中や授乳中の人は、服用前に医師や薬剤師に相談しましょう。


【Q7】 手洗い・うがいをしていれば、感染は防げる。○か×か?

答え → × 「タオルの共用などからも感染することがあります」

手洗い・うがいはかぜ対策の基本ですが、それだけで感染を防ぐことはできません。特に夏に流行するウイルスの多くは湿った所で繁殖するため、手や顔を拭いたタオルを共用すると感染の原因になることも。感染を広げないために、できるだけタオルは共用せず、使い分けるとよいでしょう。

タオルの共用などからも感染することがあります

【Q8】 夏かぜは大事には至らないので放置した。○か×か?

答え → × 「夏かぜを放置して別の病気を見逃すこともあります」

夏かぜは、暑さによる疲れに寝苦しさによる睡眠不足が重なり、長引きやすいのが特徴。しかし、冬に比べてかぜに対する意識が低く、放置される傾向にあります。そのため、肺炎や結核など、かぜと症状の似た別の病気の発見が遅れることも。咳が2週間以上続く、38℃以上の高熱が1週間以上続く場合は医療機関を受診しましょう。

 

夏かぜの正しい知識をもち、体調をくずしやすい夏を元気に乗り切りましょう。


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監修プロフィール
よしの女性診療所 よしの・かずえ 吉野 一枝 先生

1954年東京生まれ。コマーシャル制作会社を経て、32歳で帝京大学医学部入学。93年卒業。東京大学医学部産科婦人科学教室、母子愛育会愛育病院、長野赤十字病院、藤枝市立総合病院などを経て、03年開業。日本産科婦人科学会認定医、臨床心理士。著書に『母と娘のホルモンLesson』(メディカルトリビューン)など。

監修プロフィール
よしの女性診療所 よしの・かずえ 吉野 一枝 先生

1954年東京生まれ。コマーシャル制作会社を経て、32歳で帝京大学医学部入学。93年卒業。東京大学医学部産科婦人科学教室、母子愛育会愛育病院、長野赤十字病院、藤枝市立総合病院などを経て、03年開業。日本産科婦人科学会認定医、臨床心理士。著書に『母と娘のホルモンLesson』(メディカルトリビューン)など。

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