脂質異常症(中性脂肪値、コレステロール値)の原因

中性脂肪を過剰にする「食べ過ぎ・飲み過ぎ」・「運動不足」

中性脂肪とは、いわゆる脂肪のことで、別名「トリグリセライド」とも呼ばれます。中性脂肪は血液中に入って全身を巡りますが、過剰になると皮膚の下の脂肪細胞(皮下脂肪)や、内臓周りの脂肪細胞(内臓脂肪)に蓄えられます。過剰にする主な原因は次の通りです。

  • 中性脂肪が多くなる原因①:食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎ
     食べ過ぎで過剰になった栄養素(脂質・糖質・タンパク質)は中性脂肪に変換され、皮下脂肪や内臓脂肪に蓄えられえる。アルコールは、適量であればストレスの解消や血管を拡張させて血行をよくするなどの効果があるが、飲み過ぎると中性脂肪を分解する酵素の働きを低下させるため、中性脂肪を過剰にする。
  • 中性脂肪が多くなる原因②:運動不足
     運動で消費されるエネルギーが少ないと、食事で摂ったエネルギーが消費されず、中性脂肪が過剰となる。また、運動不足で筋肉が減ると、脂肪を燃焼する基礎代謝機能が低下したりし、中性脂肪が増加する。

コレステロール値の異常を招く「動物性の脂肪」・「加工油脂」

コレステロールは、血液によって各細胞に運ばれます。脂質という性質上、そのままでは血液に溶け込むことができないので、タンパク質と脂質が組み合わさった「リポタンパク」となって血液中を移動しています。LDLコレステロール、HDLコレステロールはそれぞれ、リポタンパクの種類を現しています。LDLコレステロールは、細胞で使われずに余ると血管壁にたまり、動脈硬化の要因となることから「悪玉コレステロール」と呼ばれています。HDLコレステロールは血液中や血管壁にたまったコレステロールを回収し、動脈硬化を予防することから「善玉コレステロール」と呼ばれています。これらの数値の異常を招く主な原因は次の通りです。

  • コレステロール値異常の原因①:動物性脂肪やコレステロールを多く含む食品、加工油脂の摂り過ぎ
     血液中のコレステロールは主に肝臓で合成されるが、2〜3割は食事で小腸から吸収される。「飽和脂肪酸」を多く含む動物性脂肪(肉の脂身、バターなどの乳製品など)の多い食品やコレステロールの多い食品、トランス脂肪酸の多い食品の過食は、血液中のLDLコレステロールを増やしてしまう。
  • コレステロール値異常の原因②:肥満
     体重増加においても、LDLコレステロール値が上がる。さらに、肥満の状態だと基礎代謝が低下してしまうので、ため込んだ脂肪を燃焼させられず、中性脂肪が多いままとなる。すると、HDLコレステロールは減少し、血管内で余ったコレステロールが回収できなくなるため、血管壁にコレステロールがたまりやすくなる。


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監修プロフィール
芝大門 いまづクリニック院長 いまづ・よしひろ 今津嘉宏先生

1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。

監修プロフィール
芝大門 いまづクリニック院長 いまづ・よしひろ 今津嘉宏先生

1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。

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