ぜんそくの原因

ぜんそくが起きるしくみ

気道の内側にある粘膜は、入り込んだほこりや細菌、ウイルスなどの異物を付着除去する役割を担っています。ぜんそくの人は、気道の粘膜に慢性的な炎症があるため、発作がない時も常に赤くはれて狭くなっています。粘膜に少しでも刺激が加わると、気管支を取り巻く平滑筋が過敏に反応して収縮し、さらに気道が狭くなります。その上、異物を排除しようと粘膜から痰(たん)が出ることで、気道が塞がれ発作的に呼吸困難などが起こります。

ぜんそくの発作が起こる仕組み

ぜんそくは原因によって「アトピー型」・「非アトピー型」に分けられる

ぜんそくは発症原因により次の2つのタイプに分けられます。

  • アトピー型
     ハウスダストやダニ、カビ、動物の毛、花粉など、様々なアレルゲンが気道粘膜に入り込み、アレルギー反応を起こしたことでぜんそくを発症する。
  • 非アトピー型
     原因となるアレルゲンはないが、かぜやインフルエンザなどのウイルス感染などがきっかけとなってぜんそくを発症する。

子ども・大人・生活環境によってぜんそくの種類は異なる

ぜんそくにかかる人の年齢や生活環境の特徴などから次のような種類に分けられます。子どものぜんそくはアトピー型がほとんどで、大人になってから発症した場合は非アトピー型が多くみられます。

  • 小児ぜんそく
     子どものぜんそく。ほとんどの場合、6歳までに発症し思春期頃までに治るが、一部は成人ぜんそくに移行する。ハウスダストやダニ、カビ、動物の毛、花粉などのアレルゲンが引き金となって発作が起こることが多い。
  • 成人ぜんそく
     大人のぜんそく。小児ぜんそくから移行するケースの他、治まっていた小児ぜんそくが再発するケース、大人になって初めて発症するケースなどがある。過去30年で3倍に増加したともいわれ、PM2.5、ダニやカビをはじめとするアレルゲン物質の増加など、環境の変化やストレス、過労などと関係していると考えられている。成人ぜんそくは、はっきりしたアレルゲンが見つからないことが多く、他の病気と発作が重なるなどして重症化しやすいのが特徴。
  • 咳ぜんそく
     咳ぜんそくは、ゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や息切れの発作がなく、空咳だけが数週間続くぜんそくのこと。かぜなどをきっかけに起こることが多いため、かぜが長引いていると勘違いして放置しがち。乾いた咳が2カ月以上続く、明け方に咳き込む、かぜ薬や咳止め薬を飲んでも治らない場合は、咳ぜんそくを疑う。
  • 職業性ぜんそく
     職業性ぜんそくは、仕事で扱う物質がアレルゲンの場合に起こるぜんそくのこと。職場を離れると発作が治まる。
  • 運動誘発ぜんそく
     運動誘発ぜんそくは、激しい運動によって発作が起こるぜんそくのこと。多くは、運動を中止して30分程度で治まる。
  • アスピリンぜんそく
     アスピリンぜんそくは、解熱(げねつ)消炎薬の成分であるアスピリンなどによって起こるぜんそくのこと。中年以降に発症するケースが多く、鼻づまりや嗅覚の異常を伴うことがある。


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監修プロフィール
芝大門 いまづクリニック院長 いまづ・よしひろ 今津嘉宏先生

1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。

監修プロフィール
芝大門 いまづクリニック院長 いまづ・よしひろ 今津嘉宏先生

1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。

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