冷房のきいた場所で薄着で過ごしていませんか?また、暑いからと冷たい飲み物や食べ物を摂り過ぎていませんか?不規則な生活や栄養バランスの悪い食事、運動不足、ストレスなども自律神経の働きを乱し、血行を悪くして、冷えやすい体をつくる原因になります。思い当たることがあれば、今のうちに改善に努めましょう。
冷えの症状が少し現れているようですね。冷房を使用するときは、外気との差は5℃以内に設定し、寝るときは冷房を切るか、タイマーをセットしてできるだけ短めにしましょう。また、冷房の風が直接当たらないように、風向きにも気をつけてください。冷房のきいたオフィスなどでは上着を着るか、ショールやひざかけなどでカバーして、体を冷やさないよう心がけましょう。逆に、きつい下着やハイヒールは、血行を悪くして冷えを助長してしまうので要注意です。暑いときにはつい冷たい飲み物や食べ物に手が伸びてしまいがちですが、これも体を冷やす大きな原因になります。冷えに強い体をつくるには、睡眠を十分にとり、生活リズムを整えることが第一です。日ごろ運動不足ぎみの人は、寝る前の簡単なストレッチでもよいので、なるべく体を動かす習慣をつけるようにしましょう。
1958年、埼玉県生まれ。'80年東京薬科大学卒業、漢方専門薬局にて臨床に携わる。'84年自然美健康システム研究所入所。'86年、ケイ林東医学院に入学し、梁哲周先生に漢方を学ぶ。同年、東京都八王子市にイセヤ漢方薬局を開局。多摩中医薬研究会会長。