大人の百日咳チェック

チェック結果

あなたは、気になる咳の症状があるようですね。ただし、かぜ(普通感冒)や気管支ぜんそく、マイコプラズマ肺炎といった病気でも似たような咳が出るので、個人での見極めはなかなか難しいもの。一時的なものならあまり心配はありませんが、咳が2週間以上続いている場合は、症状が軽くても医療機関を受診したほうがよいでしょう。特に家庭に小さな子どもや乳児がいる人は、一刻も早く医療機関を受診し、きちんと診断と治療を受けてください。子どもをはじめ周囲に感染を広げないためにも、素早い対処が大切です。

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先生からのアドバイス

百日咳はコンコンという乾いた咳が特徴です。乾いた咳が長引く場合は、できれば呼吸器科か、感染症に詳しい医師のいる医療機関を受診してください。百日咳は発病の初期が最も感染力が強いので、特に乳幼児と触れる機会の多い人は早めの対処が大切です。病院では抗生物質を処方して治療しますが、完全に百日咳菌が死滅するまでは約2週間の服用が必要。咳が出なくなったからといって服用をやめず、医師の指示に従いましょう。百日咳にかかわらず咳は何らかの体の異変を告げるシグナルです。摂生に努めると同時に、周囲の人にうつさないために、咳をする時は横を向いてハンカチで口を覆う咳エチケットを守り、乳幼児との接触は控えましょう。

監修プロフィール
国立病院機構福岡病院呼吸器内科 のがみ・ひろこ 野上 裕子 先生

1981年九州大学医学部卒業。同年、同仁会耳原総合病院内科研修、84年東北大学第一内科、85年同仁会耳原総合病院呼吸器科、90年国立病院機構福岡病院(旧国立療養所南福岡病院)を経て、94年米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学。国立病院機構福岡病院呼吸器科医長、部長を経て、2020年より現職。日本内科学界専門医、日本呼吸器学会指導医、日本アレルギー学会指導医。


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