かぜ薬の用法・用量を守るために。指定濫用防止医薬品制度が導入されました

かぜ薬の用法・用量を守るために、 指定濫用防止医薬品制度が導入されました。

2026年5月1日、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の改正により、「指定濫用防止医薬品」の制度が導入され、かぜ薬など一部の製品の販売ルールが変更されました(以下、今回の法改正といいます)。この背景には、若年層を中心に社会課題となっている市販薬のオーバードーズ(過剰摂取)があります。
今回の法改正で、かぜ薬の使い方について、生活者の意識はどのように変化したのでしょうか。大正製薬では、2026年5月1日以降に店頭でかぜ薬を購入した生活者を対象にアンケートを実施し、法改正の理解や意識変化など、生活者のリアルな声に迫りました。

(※)調査概要
調査主体:大正製薬株式会社
調査方法 : 株式会社ジャストシステム「Fastask(ファストアスク)」を用いたインターネットリサーチ
調査期間 : 2026年6月4日~2026年6月7日
調査対象:全国の20~69歳男女
スクリーニング条件:2026年5月1日以降に、ドラッグストアなどの店頭でかぜ薬(指定濫用防止医薬品に該当)を購入した方
有効回答数 :2,254人

2026年5月に薬機法が改正されました。今回の法改正のポイントは

薬機法が2026年5月に改正されました。今回の法改正のポイントを以下にまとめました。
若年層の濫用を防ぐため、18歳未満の方への「指定濫用防止医薬品」の大容量や複数個の販売は禁止され、18歳未満の場合、小容量の製品を1個のみ購入が可能となりました。また、購入理由などについての販売時の確認や情報提供も義務化されました。
 

「指定濫用防止医薬品」の指定成分

指定成分
(外用剤を除く)

主な作用

下記日数を超える包装は大容量製品

エフェドリン

気管支拡張

5日

コデイン

せき止め

5日

ジヒドロコデイン

せき止め

5日。ただし、かぜ薬は7日。

ジフェンヒドラミン

抗アレルギー・催眠鎮静

5日。ただし、かぜ薬は7日。

デキストロメトルファン

せき止め

5日。ただし、かぜ薬は7日。

プソイドエフェドリン

鼻づまり改善

5日。ただし、かぜ薬または鼻炎用内服薬は7日。

ブロモバレリル尿素

鎮静

5日。ただし、解熱鎮痛薬は7日。

メチルエフェドリン

気管支拡張・せき止め

5日。ただし、かぜ薬または鼻炎用内服薬は7日。

2026年5月からの「指定濫用防止医薬品」販売ルールの例。若年層の濫用を防ぐため、18歳未満の方への「指定濫用防止医薬品」の大容量や複数個の販売は禁止され、18歳未満の場合、小容量の製品を1個のみ購入が可能となった。また、購入理由などについての販売時の確認や情報提供も義務化され、必要な場合に、年齢、氏名、購入理由、購入状況などの確認をすることに。

「指定濫用防止医薬品」制度が導入された、今回の法改正を知っていた方は約6割

今回の法改正を知っていたかを尋ねたところ、「知っていた」という方は59.1%と過半数を占めたものの、「知らなかった」という方も40.9%いることが分かりました。

また、「知っていた(59.1%)」という方のうち約6割は「かぜ薬を買いに行く前から知っていた」と回答しました。

Q:今回の法改正を、どのタイミングで知りましたか。

Q:今回の法改正をどのタイミングで知りましたか。A:風邪薬を買うときに初めて知ったが40.4%、風邪薬を買いに行く前から知っていたが59.6%となっている。

また、「指定濫用防止医薬品」の内容について知っている内容を尋ねたところ、背景(若年者の過剰摂取などの問題)は約6割の方が、購入時の確認や個数制限については5割以上の方が知っていた一方、指定成分の詳細について知っていた方は約3割にとどまりました。

Q:今回の法改正で新設された「指定濫用防止医薬品」の説明のうち、知っているものを選んでください。(複数回答)

Q:今回の法改正で新設された「指定濫用防止医薬品」の説明のうち、知っているものを選んでください。(複数回答)A:背景として、若年者の過剰摂取(いわゆるオーバードーズ)などの問題があるが61.1%、購入時に、大容量製品や複数個購入の理由などについて確認が求められるが57.9%、18歳未満の若年者に対する大容量製品や複数個に販売は、原則として控えることが求められるが52.1%、適正な販売のため、店頭での製品の陳列方法についても配慮が求められるが45.0%、指定成分は、ジヒドロコデイン、デキストロメトルファンなど合計8成分が33.1%、当てはまるものはないが3.8%である。

かぜ薬を正しく使っている方は93.1%。今回の法改正が正しい使い方を考えるきっかけに

「かぜ薬を使う時、用法・用量を守って正しく使用していますか?」と尋ねたところ、「はい」と回答した生活者は93.1%に上り、用法・用量を守る意識の高さがうかがえました。また、今回の法改正がかぜ薬の正しい使い方について考えるきっかけになった方は71.3%に上り、かぜ薬の適正使用への意識向上につながったと考えられました。

Q:今回の法改正は、かぜ薬の正しい使い方について考えるきっかけになりましたか。

Q:今回の法改正は、かぜ薬の正しい使い方について考えるきっかけになりましたか。A:なったが71.3%、ならなかったが28.7%となった。

今回の法改正後にかぜ薬を買った時の感想は?

今回の法改正後、店頭でかぜ薬を買う際に「よかったこと」があったと回答した方は38.4%、「困ったこと」があったと回答した方は27.6%でした。それぞれの内容を詳しくお聞きしたところ、「よかったこと」では薬剤師の説明の充実や過剰購入防止による安心感が挙がった一方、「困ったこと」では購入時の待ち時間の増加、複数購入制限への不満が挙がりました。

Q:今回の法改正後(2026年5月以降)に、店頭でかぜ薬を買う際に、よかったことはありますか。

Q:今回の法改正後(2026年5月以降)に、店頭でかぜ薬を買う際に、よかったことはありますか。A:あったが38.4%、なかったが61.6%となった。

Q:「よかったこと」について、できるだけ詳しく教えてください。
※自由回答より一部抜粋(原文のまま、一部省略)

 

●薬剤師の方がきちんと説明してくれた。自分自身は適切な購入をしているが、子どもが自分で買いに行った時に、適切な量や対処できる症状など、教えてもらえることで、過剰な購入ができなくなるという安心感がある。

●薬剤師さんや登録販売者の方が、薬の成分や正しい服用方法について以前よりも丁寧に説明してくれるようになりました。自分に合ったのみ方や注意点がよく分かり、安心して購入・服用できるようになった点がよかったです。

n=866

Q:今回の法改正後(2026年5月以降)に、店頭でかぜ薬を買う際に、困ったことはありますか。

Q:今回の法改正後(2026年5月以降)に、店頭でかぜ薬を買う際に、困ったことはありますか。A:あったが27.6%、なかったが72.4%となった。

Q:「困ったこと」について、できるだけ詳しく教えてください。
※自由回答より一部抜粋(原文のまま、一部省略)

●レジで順番待ちの人が後ろに並んでいるのに、いろいろと質問されて後の人を待たせる時間が長くなって気の毒に思った。

●体調不良なのに目的とかを詳しく聞かれて買うのに時間がかかる。

n=623

かぜ薬を正しく使うために

かぜ薬を正しく使うためには、外箱や、中に入っている添付文書に書かれている「用法・用量」、「成分」、「効能」、「注意」などをよく読むことが大切です。
以下に「用法・用量」の確認の仕方をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

かぜ薬を正しく使うためには、外箱や、中に入っている添付文書に書かれている「用法・用量」の説明をチェック。「用法」は薬の飲み方、「用量」は1回に使う薬の量を指す。また、製品によっては、年令別に、用法・用量や飲んでいいかどうかが決められている。年令に合った用法・用量を。

この記事はお役に立ちましたか?

今後最も読みたいコンテンツを教えてください。

ご回答ありがとうございました

健康情報サイト