気が付けば増えているお腹周りの脂肪。なぜ私たちは太ってしまうのでしょうか?
この動画では「太るメカニズム」を、3つの視点から徹底解説します。
まず一つ目は、エネルギー収支のバランス。
食事から摂ったカロリーが、日々の活動で使いきれないと、その余った分は、中性脂肪として体内に蓄積されていきます。特に、運動不足や基礎代謝の低下は、消費エネルギーを減らし、脂肪をためやすくします。
次に注目したいのが、脂肪細胞のホルモンに似た生理活性物質の分泌機能です。内臓脂肪が増えると、血糖値や血圧を上げる物質や、血栓を作り動脈硬化を促進する物質が多く分泌されます。逆に、食欲を抑える物質や、血圧や中性脂肪を下げて傷んだ血管を修復し動脈硬化を防ぐ物質は減少してしまいます。
このバランスの乱れが「さらに太る」悪循環を生み出してしまうのです。
そして最後に、太りやすさには「個人差」があるということも忘れてはいけません。遺伝的な体質、ストレスの多い生活、腸内環境の乱れなど、太りやすい要因は様々。「自己管理の問題」と思われがちですが、実はそうではないのです。BMIが25以上は肥満と定義されていますが、肥満による健康障害を発症している場合や内臓脂肪型肥満の場合は、医師など専門家の手を借りて減量をすることが必要な状態です。
このように、太るメカニズムには、【食生活・運動】【生理活性物質】【体質と環境】の3つの視点が関係していました。大切なのは、「自分の体質や生活に合った対策」を知ること。脂肪がつく仕組みを正しく理解し、無理のない改善を目指しましょう。
出典
・疾患ナビ:中性脂肪値、コレステロール値とは
・コラム:脱肥満!内臓脂肪ダイエット
・特集:「知ってるつもり」をアップデート 30代からの内臓脂肪と肥満