●ラベンダー<リラックス・自律神経の調整>
●クラリセージ・ゼラニウム・イランイラン<ホルモン調整>
●ローズ・ネロリ<鎮静・抗うつ>
更年期にみられるゆらぎ症状は、女性ホルモンのバランスの変化によって起こり、その症状はのぼせや肩こり、冷え、関節の痛みといった体の不調、イライラ、不眠、物忘れといった心の不調など多岐にわたります。リラックス効果があり心身の緊張をほぐす精油を用いたアロマバス、ホルモンバランスを整える精油での芳香浴やアロママッサージなどで症状を和らげましょう。
高いリラックス効果があり自律神経を整えてゆらぎ症状を和らげるラベンダーと、肌なじみがよく保湿効果のあるホホバオイルで作ったバスオイルが心身を癒やします。精油はバスオイルなどにしてからお湯に溶かして、肌に直接触れないようにしましょう。
〔用意する物〕ラベンダー精油4滴、ホホバ油5mL
〔使用法〕ホホバ油に精油を垂らして薄め、ややぬるめに入れた浴槽の湯に溶かす。入浴は15分間、発汗するまでじっくり半身浴をする
イランイランの甘い香りが、ホルモンバランスを調整すると共に、自信を失い不安が増した時に心を穏やかにしてくれます。
〔用意する物〕イランイラン精油1滴、ティッシュ
〔使用法〕ティッシュに1滴垂らし、ゆっくりと吸入する
精油の有効成分によって自律神経や内分泌系の働きを調整し、ホルモンや心身のバランスを整えるアロマセラピーは、疾患などの異常が認められにくいゆらぎ症状を和らげるのに適しており、更年期障害のホルモン補充療法(HRT)に代わる治療としても試みられています。
ホルモンバランスが変化した時にどんな症状が現れるか、その重さやつらさは人によって異なります。自分の症状に合った精油を活用しましょう。
ゆらぎ症状は人により異なるため周囲には理解されにくい面もあります。つらいと感じたら一人で悩まずに早めに婦人科に相談を。治療や生活面での対処などについて、ぜひこちらもご覧ください。
●特集「ウェルエイジングの薬箱 Vol.7 前向きに更年期を迎えたい」
●コラム「体がだるい・疲れやすい原因は、もしかして「更年期疲労」?」
●コラム「更年期にホルモンバランスは変化する! 自律神経の乱れを整える食べ物やハーブとは」
●ドクターズチェック「更年期チェック」
[目次]アロマでセルフケア アロマの効果とおすすめの取り入れ方を医師が伝授!【実践編】(TOPはこちらをクリック)
●冷え・肩こりのケアにはこのアロマ
●アレルギー性鼻炎・花粉症のケアにはこのアロマ
●生理痛・月経前症候群(PMS)のケアにはこのアロマ
●ゆらぎ症状のケアにはこのアロマ
●気分の落ち込み・不眠のケアにはこのアロマ