あなたの胃腸はかなりダメージを受けているようですね。速やかに検査を受けるべきです。生活習慣にも胃腸に負担をかける要素が多く、このままでは心配です。まず、食事をはじめ生活を改善して胃腸を十分に休ませましょう。それでも回復がみられない場合は病気が潜んでいる可能性もあるので、病医院を受診して原因を確かめましょう。
飲み過ぎや食べ過ぎが原因で起こる一時的な胃腸の不調は、しばらく胃腸を休めれば回復するケースがほとんどです。ただし、同じような不摂生を続けていると、症状を繰り返したり、重い病気に進んでしまうことがあるので、早めの対処が大切になります。胃腸の調子が悪いときは、野菜スープやおかゆなどの消化のよいものを少しずつ摂るようにし、アルコールや炭酸飲料、コーヒー、紅茶、香辛料、塩分、糖分、脂肪の多いもの、繊維の多い根菜類、タバコなどは控えてください。また下痢の場合は、水分をしっかり補給することが大切です。市販薬は種類によって作用が異なるので、使用する際は薬剤師に相談し、自分の症状に合ったものを選んでもらいましょう。こうした対処で症状が改善しない場合は、自己判断で薬を使い続けることは避け、なるべく早めに病医院を受診しましょう。
昭和大学医学部大学院修了後、昭和大学理事などを経て、現在志賀クリニック(東京都中央区)院長。『新胃・腸病退治百科』など著書は230冊にも及ぶ。