過敏性腸症候群の対策

規則正しい生活で腸の働きを整えよう

過敏性腸症候群の予防・改善には、「規則正しい生活」が基本中の基本。「決まった時間に起きて、決まった時間に寝る」「朝昼晩の3食を規則正しく摂る」といった生活を送ることで、自律神経が整い、腸の働きも整います。

この他、ストレスをためこまずにこまめに解消する、ウォーキングなどの運動を習慣化するなど、自律神経を乱さないための心がけも大切です。

規則正しい生活習慣

4種類の糖質を避ける「低FODMAP食事法」を実践

納豆やヨーグルトなど腸内環境を整えるとして知られている食品が、過敏性腸症候群の人が摂ると逆に症状を悪化させてしまうことがあります。4種類の発酵性の糖質を含む食品を控える食事療法を「低FODMAP(フォドマップ)食」といいます。その4種類とは、発酵性の「オリゴ糖(Fermentable Oligosaccharides)」「二糖類(Disaccharides」「単糖類(Monosaccharides)」「ポリオール(Polyols)」で、それぞれの頭文字に「And」を加えて「FODMAP」という言葉になります。

最近の報告では、低FODMAP食の実践で75~80%の人に過敏性腸症候群の症状の改善が見られ、日本消化器病学会も安全で効果の高い治療法として推奨しています。

低FODMAP食の中でも多種類のものを組み合わせて食べると腸内細菌の種類が増えて、腸内細菌同士の結びつきも強くなり、腸のバリア機能が正常に働き、免疫力がアップします。日々の食事に様々な低FODMAP食を取り入れるようにしましょう。

  低FODMAP食品 高FODMAP食品
穀物など 米、玄米、米粉類、もち米、そば粉100%のそば(十割そば)、米菓子(せんべい)など 小麦、大麦、ライ麦、パン、パスタ、ラーメン、うどん、そうめん、とうもろこし、ケーキなど
野菜・いも・きのこ・豆 なす、人参、レタス、キャベツ、きゅうり、じゃがいもなど アスパラガス、にんにく、キムチ、玉ねぎ、納豆、ごぼうなど
フルーツ バナナ、いちご、ぶどう、メロン、キウイフルーツ、オレンジ、レモンなど りんご、スイカ、桃、なし、グレープフルーツ、アボカド、柿など
乳製品 バター、マーガリン(牛乳を含まない物)、チェダーチーズ、モッツァレラチーズ、カマンベールチーズ、パルメザンチーズなど 牛乳、生クリーム、ヨーグルト、アイスクリーム、プリン、クリームチーズ、コンデンスミルクなど
肉・魚介・卵・ナッツ・スパイス ベーコン、ハム、豚肉、牛肉(赤身)、鶏肉、卵、魚介類、ピーナッツなど ソーセージ、わさび、カシューナッツ、ピスタチオなど

病院を受診し、薬を処方してもらう

過敏性腸症候群はストレスや食べ物が関係しているため、まずは生活習慣を見直すことが大切ですが、なかなか改善しない場合や症状がひどい場合は、胃腸科や消化器科を受診しましょう。過敏性腸症候群と診断されれば、症状に応じて薬が処方されます。



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監修プロフィール
江田クリニック院長 えだ・あかし 江田 証 先生

自治医科大学大学院医学研究科修了。日本消化器病学会認定専門医、日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医、日本抗加齢医学会専門医、米国消化器病学会国際会員。『新しい腸の教科書』(池田書店)他著書多数。

監修プロフィール
江田クリニック院長 えだ・あかし 江田 証 先生

自治医科大学大学院医学研究科修了。日本消化器病学会認定専門医、日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医、日本抗加齢医学会専門医、米国消化器病学会国際会員。『新しい腸の教科書』(池田書店)他著書多数。

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