胃食道逆流症(GERD)は、胃の内容物が食道へ逆流することによって、胸やけや呑酸(どんさん)などの不快な症状、あるいは食道の粘膜障害などを生じる病気です。このうち、内視鏡検査で食道の粘膜にただれ(びらん)や潰瘍(かいよう)などを認めるものを「逆流性食道炎」と呼びます。多くは胃酸の分泌を抑える薬や生活習慣の見直しで改善しますが、放置し、症状が続けば生活の質(QOL)を低下させ、まれに出血、狭窄(きょうさく)、バレット食道などの合併症を生じたり、がんのリスクを高めたりすることもあります。
逆流性食道炎は、もともと日本人にはあまり多くない病気でしたが、食生活の変化や高齢化などから近年増加傾向にあるとみられています。どのような症状があり、どのような対策ができるかなどについて、消化器内科の専門医が解説します。
医学博士。『決定版! 胃腸を強くする名医のワザ』(宝島社)を監修。近年は、内視鏡診断・治療技術の開発に加え、VRを用いた医療技術教育や大腸がんの早期発見を目指した腸内細菌研究にも取り組み、臨床・研究・教育を通じて次世代医療の発展を目指している。
●胃酸によって食道が傷つく
口から取り込まれた食べ物は、食道を通って胃に運ばれ、胃で消化された後に腸へと送り出されます。胃では消化のために胃液が分泌されますが、胃液に含まれる胃酸の働きにより、空腹時の胃の中は一般にpH1〜2程度とレモン汁よりも強い酸性になります。胃の内側の粘膜は、粘液などのしくみによって胃酸から守られていますが、食道は胃ほど強い備えをもっていません。そのため、胃酸に長い時間さらされると傷ついてしまいます。
●逆流性食道炎が起こるメカニズム
食道と胃のつなぎ目には、下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)という筋肉があります。ふだんは胃の内容物が食道へ逆流しないように閉じており、食べ物を飲み込むと一時的に緩みます。ところが、飲み込みと関係なく一時的に緩んだり、閉じる力そのものが弱くなったり、食べ過ぎや肥満などによって胃の中の圧力や腹圧が高くなったりすると、胃酸を含む胃の内容物が食道に逆流します。
実は、胃の内容物の逆流は健康な人にも起こっています。ふつうは、食道のぜん動運動(筋肉が波のように収縮し、内容物を胃の方向へ送り出す動き)によってすぐに胃に戻され、食道に残ったわずかな酸も、飲み込んだ唾液によって中和されます。しかし、逆流が何度も繰り返されたり、食道から胃へ戻す働きや酸を中和する働きが弱まったりすると、食道の粘膜が胃酸を含む胃の内容物に長くさらされ、その結果、食道の粘膜に傷やただれが生じます。これが逆流性食道炎です。
●胃の内容物が逆流する原因
逆流性食道炎は、食道と胃のつなぎ目にある逆流防止の働きが弱くなること、胃の中やお腹にかかる圧力が高くなること、逆流した内容物を胃へ戻したり食道に残った酸を唾液で中和したりする働きが低下することなど、複数の要因が関係し、胃の逆流物が増えて起こります。
・加齢
加齢に伴って、食道と胃のつなぎ目の逆流を防ぐ働きや、逆流した内容物を胃へ戻す食道の働きが低下することがあります。また、高齢になると、食道裂孔(しょくどうれっこう)ヘルニアや背中が丸くなる円背(えんぱい)、唾液分泌の低下、別の病気(併存疾患)や服用薬など、複数の要因が重なりやすくなります。
・食べ過ぎや早食い
食べ過ぎると胃が大きく膨らんで中の圧力が高まり、胃の膨らみに伴って下部食道括約筋が一時的に緩む回数が増えて、内容物が逆流しやすくなります。 また、早食いは食べ過ぎにつながりやすい他、食べ物と一緒に空気を多く飲み込み、げっぷや逆流症状を起こしやすくすることがあります。
・脂っこい食事
脂肪分の多い食事を一度に多く摂ると、食後の胃の膨らみが長く続いたり、下部食道括約筋の一時的な緩みに影響したりして、人によっては胃の内容物が逆流しやすくなります。 ただし、脂っこい食事で必ず症状が出るわけではなく、影響には個人差があります。
・アルコール
アルコールは下部食道括約筋を緩めるのに加え、食道のぜん動運動に影響し、胸やけや呑酸を誘発・悪化させることがあります。影響は、飲酒量や酒の種類、個人の体質によって異なります。
・喫煙
喫煙は、下部食道括約筋の働きを弱めたり、唾液の分泌や食道から酸を排出する働きを低下させたりして、胃の内容物の逆流や症状の悪化に関係することがあります。
・食べてすぐ横になる
体を起こしていると、重力が胃の内容物を胃内にとどめる助けになります。食後すぐに横になると、その助けが得られず胃の内容物が食道へ逆流しやすくなることに。 特に就寝中は、飲み込む回数や唾液の分泌が減るため、逆流すると胃酸が食道内に長くとどまりやすくなります。
・重い物を持ち上げたり、腹部に強く力を入れたりする
重い物を持ち上げる、食後に前かがみになる、腹部に強く力を入れる運動を行うなどの動作によって腹圧が上がり、一時的に胃の内容物が逆流することがあります。 ただし、筋力トレーニングや運動そのものが一律に悪いわけではありません。食後すぐの激しい運動や、自分の症状を誘発する動作を避けることが大切です。
・肥満
特に内臓脂肪が増えると腹圧が高くなり、胃の内容物が食道へ押し上げられやすくなります。肥満は、逆流性食道炎の代表的なリスク因子の1つです。過体重や肥満がある人では、減量によって逆流症状の改善が期待できます。
内臓脂肪と皮下脂肪の違いや内臓脂肪がたまっているかのチェックについては、特集「30代からの内臓脂肪と肥満」を参考にしてください。
・妊娠
妊娠中は、プロゲステロンなどのホルモンの影響で下部食道括約筋が緩みやすくなります。また、妊娠後期は、大きくなった子宮によって腹圧が高くなることも胃の内容物の逆流につながります。
・姿勢の悪さ
猫背や前かがみの姿勢では腹部が圧迫され、胃の内容物が逆流しやすくなることがあります。特に食後は、できるだけ前かがみの姿勢を避けるようにしましょう。
・便秘
便秘そのものが逆流性食道炎の直接的な原因になるとは限りませんが、腹部の張りが強い場合や、排便時に強くいきむ場合は腹圧が高まり、胸やけや呑酸が起こる場合があります。
・食道裂孔ヘルニア
食道裂孔ヘルニアは、横隔膜にある食道の通り道(食道裂孔)が広がり、胃の一部が胸側へ入り込んだ状態です。下部食道括約筋と横隔膜による逆流防止のしくみが働きにくくなり、胃の内容物が食道へ逆流しやすくなります。
●胃酸の量だけで決まるわけではありません
逆流性食道炎の起こりやすさや胸やけなどの症状の強さは、胃酸の量だけで決まるものではありません。胃の内容物が逆流する回数や量、逆流物の酸性度、食道にとどまる時間、食道粘膜の傷つきやすさなどが、食道炎の発症に関係します。一方、胸やけや痛みの強さには、食道の感覚の過敏さも関係します。そのため、食道の炎症が軽くても症状が強い場合や、反対に食道炎があっても症状が目立たない場合もあります。
・食べ物や飲み物
脂肪分の多い食事、アルコール、コーヒーやカフェインを含む飲料、炭酸飲料、辛い物などは、人によっては胸やけや呑酸を誘発することがあります。 ただし、どの食品が症状を起こすかには個人差があり、すべての人が一律に控える必要はありません。自分の症状と関連する飲食物を確認し、必要な範囲で量や摂り方を調整することが大切です。
・ストレスや睡眠不足
ストレスや睡眠不足は、必ずしも胃酸を過剰に分泌させたり、逆流性食道炎を直接引き起こしたりするとは限りません。一方で、食道の感覚を過敏にし、同じ程度の逆流でも胸やけや痛みを強く感じさせることがあります。
・生活リズムの乱れ
生活リズムが乱れると、夜遅い時間の食事や食後すぐの就寝、睡眠不足などにつながり、逆流や胸やけなどの症状が起こりやすくなることがあります。食事の時間をできるだけ整え、就寝直前の食事は避けるようにしましょう。
●他の病気や治療がリスクを高めることも
逆流性食道炎の発症や逆流症状には、他の病気やその治療が影響する場合があります。
・他の病気の影響
糖尿病で自律神経障害や胃の運動機能の低下を伴う場合では、胃の内容物が腸へ送り出されにくくなって胃もたれや逆流症状が起こることがあり、全身性強皮症(ぜんしんせいきょうひしょう)などでは、下部食道括約筋や食道のぜん動運動が低下して胃の内容物が逆流しやすくなることがあります。
・他の病気の治療や薬の影響
高血圧や狭心症、ぜんそくなどの治療に使われる一部の薬には、下部食道括約筋や胃の運動に影響し、逆流症状を悪化させる物も。ただし、胸やけなどが現れても、自己判断で薬を中止せず、処方した医師や薬剤師に相談してください。また、2型糖尿病治療成分チルゼパチドなどのGIP/GLP-1受容体作動薬には、胃の内容物を腸へ送り出す働きを遅らせる作用があるため、特に治療開始時や増量時に、胃もたれ、膨満感、げっぷ、吐き気などが現れたり、もともとの胸やけや逆流症状が悪化したりすることがあります。気になる症状がある場合は、こちらも自己判断で中止せず、主治医に相談しましょう。
他に、食道や胃の手術後に術式によって食道と胃のつなぎ目の構造や消化管の流れが変化し、胃酸だけでなく、胆汁や膵液を含む十二指腸の内容物が食道へ逆流することもあります。
●なぜ、近年患者が増えているのか
逆流性食道炎の患者数を直接示す全国的な公的調査は限られていますが、逆流性食道炎を含む胃食道逆流症は、1990年代後半から日本でも増加し、現在では成人の10〜20%程度にみられると推定されています。
増加の背景には、次のような要因があると考えられています。
・脂肪分の多い食事を含む食生活の変化
・肥満の人の増加
・高齢化
・ピロリ菌感染率の低下に伴い、胃粘膜の萎縮が少なく、胃酸分泌が保たれた人が増えた可能性
ただし、これらの要因の1つだけで発症するわけではなく、生活習慣や体格、加齢、食道裂孔ヘルニアなど、複数の要因が関係しています。
胃の内容物が食道へ逆流すると、胸やけや呑酸などの症状が起こります。胸のあたりの不快感や痛みが代表的ですが、のどの違和感や咳、声のかすれなどがみられることもあります。
ただし、食道の炎症の程度と症状の強さは必ずしも一致しません。また、以下の症状は逆流性食道炎に特有のものではなく、他の病気でも起こるため注意が必要です。
●逆流性食道炎の主な症状
・胸やけ
みぞおちから胸にかけて焼けるように熱く感じたり、不快感が生じたりします。
・呑酸
酸っぱい液体や苦い液体が、のどや口まで上がってきます。
・胸の痛み
胸が熱くなったり締めつけられるように感じたりします。逆流による胸の痛みは、狭心症や心筋梗塞による痛みと区別しにくい場合があります。突然の強い胸痛や圧迫感に加えて、息苦しさ、冷や汗、吐き気などがある場合は、逆流性食道炎と自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。
・咳が続く
胃の内容物の逆流が、慢性的な咳に関係することがあります。特に食後や就寝時に咳が出て、胸やけや呑酸も伴う場合は、胃食道逆流症が関与している可能性があります。
ただし、咳の原因には、ぜんそく、感染症、鼻やのどの病気、服用薬など様々なものがあります。就寝時に咳が出るというだけで、逆流性食道炎の可能性が高いとは判断できません。
・のどのつかえ
のどに違和感があり、飲み込みにくさを感じることもあります。
・声がかすれる
胃の内容物の逆流がのどに影響し、声のかすれやのどの違和感に関係することがあります。
・ゲップが多い
酸っぱい液体や苦い液体が込み上げてくることも。
・胃のむかつきやもたれ、膨満感がある
胃に不調を感じて食欲が低下することもあります。
●逆流性食道炎が悪化すると
逆流性食道炎が悪化すると、食道に潰瘍ができ、出血したり、食道が狭くなって物が飲み込みにくくなったりすることがあります。また、胃の内容物の逆流が長期間続くことなどを背景に、食道下部の本来の扁平上皮(へんぺいじょうひ:平べったい細胞の層)が、円柱上皮(えんちゅうじょうひ:縦長の細胞の層)に置き換わることもあり、この状態をバレット食道といいます。バレット食道の一部からバレット腺がんが発生する場合がありますが、日本ではその頻度は低いとされています。
●他の病気の可能性もあるので医師に相談を
逆流性食道炎と症状が似ている病気は多く、かぜや胃潰瘍などの他、心筋梗塞や食道がん、咽頭がんといった重篤な病気もあります。また、胃に異常が見つからないにもかかわらず、少し食べただけで満腹になったり、胃もたれやみぞおちの痛みなどが生じたりする機能性ディスペプシアが重なることも。これらの病気との鑑別を行い、適切に治療していくためにも、気になる症状があればぜひ医師に相談してください。
●受診の目安と診療科
1週間のうちに何度も症状が出る、症状が長く続いたり繰り返したりする、苦しいと感じているといった場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。逆流性食道炎では一般的に内科や消化器内科、胃腸科を受診しますが、症状が多岐にわたるので、自分の症状に合わせて呼吸器科や循環器科、耳鼻咽喉科を受診しても問題ありません。
特に、食べ物が飲み込みにくい、飲み込むと痛い、吐血や黒い便が出る、体重が意図せず減少する、嘔吐を繰り返すといった症状がある場合は、早めに受診してください。また、突然の強い胸痛や圧迫感に、息苦しさや冷や汗などを伴う場合は、心臓の病気の可能性があるため、速やかな受診が必要です。
●病院での逆流性食道炎の治療
病院ではまず、問診で症状を確認した上で、症状の種類や起こる時間帯、食事や姿勢との関係、服用している薬などを確認します。その上で、年齢や症状、経過などに応じて、内視鏡検査(胃カメラ)を行います。胃カメラはすべての人に必須というわけではありませんが、逆流性食道炎を正確に診断し、他の病気を見逃さないために重要な検査です。
逆流性食道炎と診断されたら、胃酸の中和や分泌量を抑制する薬、胃や食道の働きを改善する薬など、内服薬による治療が行われます。大きな食道裂孔ヘルニアを伴う場合では手術が検討されることがあります。
●逆流性食道炎の症状がある時のセルフケア
胸やけや呑酸など逆流性食道炎の症状がある場合は、次のことに留意して過ごしましょう。
・胃酸の過剰な分泌を防ぐため、遅い時間に脂っこい物や刺激物などを食べたり、お腹いっぱい食べたりしない。
・逆流を防ぐため、食べてすぐ横にならないようにする。特に右側を下にして横になるのは避ける。また、ベッドの頭側を上げたり、傾斜のあるクッションなどを使ったりして、頭だけでなく上半身全体を高くして寝る。
・胃酸を中和するために水分を意識的に摂ることも1つだが、通常の水分補給の範囲にとどめる。
・胃への圧力を高めないため、胸を張り、できるだけ前かがみの姿勢にならないようにする。ベルトなど衣類の締めつけがあれば緩める。
治療において服薬と併せて大切なのが生活習慣の見直しです。軽症の場合は生活習慣の見直しだけで胃などの正常な働きを取り戻し、症状が改善する場合もあります。治療ですすめられる生活習慣の見直しは、逆流性食道炎の予防にも役立ちます。逆流性食道炎のリスクが高い人は、日々の暮らしの中で次のことに取り組んでみてください。ただし、あれもこれもと頑張ってしまうとストレスがたまって逆効果になることも。無理なくできることから始めましょう。
<逆流性食道炎や逆流症状が起こりやすい人>
・高齢者
・妊娠中の人
・過体重や肥満の人
・猫背や円背、前屈みの姿勢が多い人
・生活リズムが乱れやすい人
・喫煙している人
・ストレスを感じることが多い人
・逆流性食道炎になったことがある人
・食道裂孔ヘルニアがある人
・食べ過ぎや就寝前の食事が多い人
●食生活の見直し
・食べ過ぎや早食いに注意し、よくかんで食べるようにする。妊娠中の人は、少しずつ食べるとよい。
・脂肪分やタンパク質の多い食事、刺激物はできるだけ控える。
・食事は就寝の2〜3時間前に終わらせるなど、遅い時間に食事を摂らないようにする。
●就寝の見直し
・食後すぐに横にならずに30分は体を起こした状態で過ごす。
・睡眠時はベッドの頭側を上げたり、傾斜のあるクッションなどを利用したりして、頭だけでなく上半身ごと高くして寝る。
・横向きで寝る場合は、右側を下にするより、左側を下にした方が胃の内容物が逆流しにくいとされている。
●その他の生活習慣の見直し
・肥満気味の人は体重を減らすように努める。
・下部食道括約筋をサポートする横隔膜の強化に役立ち、ストレス緩和にも有効な、腹式呼吸を意識して行う。
・ストレスや睡眠不足によって症状が強くなることがあるため、十分な睡眠と休息を確保し、自分に合った方法でストレスを調整する。
・日頃から姿勢に気をつける。仕事や家事で前かがみになることが多い場合は、背筋を伸ばすことを心がける。
・喫煙は控える。
・食後すぐに重い物を無理に持ち上げることや、食後すぐの筋トレなどの激しい運動は避ける。
・適度な運動や睡眠、食生活の見直しなどで便秘を防ぐ。
便秘の対策や予防については、疾患ナビ「便秘」も参考にしてください。
飲み会の後に症状が出るなど一過性の逆流性食道炎で、食道の炎症がごく軽く、症状もあまり重くない場合は、病院で治療をしなくても症状が改善することがあり、消化を助ける作用のある市販の胃腸薬も有効です。ただし、症状が軽い場合でも悪化予防のために生活習慣の見直しは必要です。
放置することで症状が悪化したり、他の病気につながったりする場合もあるので、楽観視せず、気になる症状があったら病院を受診することをおすすめします。
逆流性食道炎自体は命にかかわる病気ではありません。しかし生活の質には大きく影響します。胸やけや膨満感があると、食欲が低下したり、症状を気にして食べる物を制限したりして、体に必要な栄養素が十分に摂取できない、食事が楽しめないといった弊害が起こり得ます。また、就寝時に症状が現れて寝つきが悪くなったり何度も目覚めたりする人は、睡眠不足から集中力が低下してしまうことも。咳やゲップ、声のかすれなどの症状で、仕事のパフォーマンスが低下したりストレスを感じたりもします。
胃酸の逆流がのどにまで及ぶと、咽頭や喉頭に炎症を起こし、ぜんそくなどのリスクが高まります。高齢者や嚥下(えんげ)機能が低下している人などは、胃酸を含む逆流した内容物が肺に入り誤嚥性肺炎の一因になることも。また、逆流してきた胃酸が歯の表面を覆うエナメル質が酸によって溶ける「酸蝕症(さんしょくしょう)」や、歯の知覚過敏に関係することがあります。ただし、これらの症状は逆流だけが原因とは限らないため、症状に応じて歯科や各診療科に相談しましょう。