
体は成熟するが、社会的には未成熟
女性ホルモンの分泌量が高いレベルで安定し、体は成熟しています。一方で、社会的にはオトナへの仲間入りをしたばかりで、受験や就職など環境変化も大きく、ストレスを抱えやすいでしょう。そうしたストレスの影響もあってか、月経前症候群(PMS)や子宮内膜症などの婦人科系疾患、望まない妊娠や性感染症などの健康リスクが最も高く、将来の健康を脅かしたり、心に傷をつくったりしやすい時期でもあります。子宮頸がんが20代で急増していることも懸念されています。若くて元気なこの頃から、自分の体を大切にする意識をもつことが重要です。
注意したい不調や病気
子宮内膜症は将来の不妊の原因になる場合も。月経過多、月経痛がひどいなどの症状に注意。ストレスから睡眠トラブルを招くことも。
ケアポイント
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基礎体温を測る
習慣をつけよう基礎体温を測ることは体との付き合い方を知る一歩。ホルモンリズムが分かるので月経前の不調対策に。基礎体温をつけることでPMSが軽くなる場合も。
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婦人科検診を受けよう
日本に先んじてアメリカでは18歳から婦人科検診を受ける習慣がある。婦人科系トラブルが起こりやすいこの年代は2年に1回は受けたいところ。
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やせ信仰に踊らされない
10〜20代の日本女性にやせ(BMI18.5未満)が増えている。若い頃のやせは卵巣機能を低下させ、骨粗鬆症、不妊など将来の健康を脅かすことも。