Q2
健診結果を見る時の、
大事なポイントは?

A
1年前の数値と比べること、経年変化を見ることです。

健診結果は判定区分だけ見て、数値までは細かく見ないという人も多いのではないでしょうか。しかし、たとえよい判定であっても、数値をしっかり見ることが大切です。

貧血の診断に使われる「ヘモグロビン」の検査を例に見てみましょう。ある女性の1年前の健診結果は14.5g/dL(基準値:女性12.1〜14.5g/dL)でした。それが今年、12.5g/dLまで下がっていたとします。基準値内なので問題ないと思われるかもしれませんが、変動しにくいヘモグロビンが2.0g/dLも下がったというのは、消化管出血や子宮筋腫、がんなど何か体に問題が起きている可能性が考えられます。

BMIも同様です。1年前はBMI20.0だった女性が、今年はBMI24.0だったとしましょう。BMI25.0未満は基準値内なので判定を見ているだけでは分かりませんが、実際には1年で体重が約10kgも増えているのです。これだけの体重増加により、健康に何らかの悪影響を及ぼしていると考えられます。

検査項目ごとに毎年のデータをグラフにしておくと、経年変化が分かります。グラフが若干上下に揺れていたとしても、ほぼ横ばいに推移していれば問題ないのですが、年々右肩上がりに上がっていく、あるいは下がっていくような場合は、体の状態が悪くなっているかもしれません。どのような病気が疑われるかを調べ、数値改善につながるセルフケアを始めていく必要があります。ただし、再検査や治療が必要という判定を受けた場合は、自己判断せず、必ず医師に相談してください。

病気の予防や早期発見のためにも、毎年健診を受けて自分の体をモニタリングし、1年前の数字と見比べたり、経年変化を確認したりするようにしましょう。

健診Q&A

  • 基準値って何?基準値って何?
  • 健診結果を見る時の、大事なポイントは?健診結果を見る時の、大事なポイントは?
  • 健診の結果を改善する、日々の心構えとは?健診の結果を改善する、日々の心構えとは?