Q3
健診の結果を改善する、
日々の心構えとは?

A
適正体重を守る、バランスのよい食事、運動習慣、禁煙、節酒が基本です。特におすすめは、最低でも週に60分(できれば150分)、運動の時間をつくること。将来の自分への投資だと思って!

身体活動量を増やすと、血圧や血糖値が改善し、様々な病気の予防につながることが分かっています。実際に、運動の習慣化により改善が期待できる検査項目は少なくありません。

しかし、スマホやオンラインの普及など、ますます便利な世の中になり、それにつれて私たちの身体活動量はどんどん減ってきています。昨年からは新型コロナウイルス感染症の影響で外出控えもあり、運動不足の生活が定着している人も少なくないでしょう。

例えば、1日の歩数を見てみましょう。2019年の厚生労働省「国民健康・栄養調査」の結果によれば、男性は6793歩、女性は5832歩でした(いずれも平均値)。健康づくりの目標歩数(20〜64歳)は、男性は9000歩、女性は8500歩で、いずれも目標には届いていません。また、運動習慣のある人()の割合では、男性は40代が最も低く18.5%、女性は30代が最も低く9.4%、つまり30代の女性は10人に1人しか運動習慣がないのです。

これらのデータを見ても分かるように、特に女性の運動不足は深刻化しています。若いうちは問題ないと思っていても、運動不足のまま年齢を重ねると、いずれは健診結果にその影響が現れてくるでしょう。生活習慣病や関節障害、要介護のリスクも高まります。

では、運動はどのぐらい行うのがよいのでしょうか。血糖の改善には、週150分の運動(1日30分以上の有酸素運動を5日間)を目標として紹介していますが、まずは週60分からでも構いません。通勤や散歩で歩く時に、少し汗ばむくらいの速歩きを意識すれば立派な運動になります。膝への負担などを考え、これまであまり運動をしていなかった人は、いきなりジョギングから始めるのではなく、ウォーキングから始めましょう。

運動習慣で自身の健康を底上げし、健診結果を改善していきましょう。

※運動習慣のある人とは、1回30分以上の運動を週2回以上行い、1年以上継続している人。

健診Q&A

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